ChromebookでEmacsを使う

ChromebookのLinux上でEmacsを使うための設定方法を説明します。 Emacsで日本語入力ができるところまで設定します。

環境

このページの内容は Lenovo IdeaPad Duet Chromebook で動作を確認しています。

Emacsのインストール

以下のコマンドを実行してEmacsをインストールします。

sudo apt-get update
sudo apt-get install emacs

mozcなどのインストール

以下のコマンドを実行します。 mozcは日本語入力用IMEです。 emacs-mozcやemacs-mozc-binはmozcをEmacsで使用するためのパッケージです。

sudo apt-get install mozc emacs-mozc emacs-mozc-bin

Emacsの設定

Packageのインストール

~/.emacs.d/init.el に以下の設定を記述します。

;;; package
(require 'package)
(add-to-list 'package-archives '("melpa" . "https://melpa.org/packages/"))
(add-to-list 'package-archives '("marmalade" . "https://marmalade-repo.org/packages/"))
(package-initialize)

デフォルトフォントの設定

~/.emacs.d/init.el に以下の設定を記述します。 フォントのサイズは -10 の数字で指定できます。 インストールされているフォントは fc-list コマンドで調べられます。

;;; frame
(setq default-frame-alist
      '((font . "Noto Sans Mono CJK JP-10")))

mozcの設定

~/.emacs.d/init.el に以下の設定を記述します。

;;; mozc
(require 'mozc)
(set-language-environment "Japanese")
(setq default-input-method "japanese-mozc")
(prefer-coding-system 'utf-8)

;; かなキー,英数キーでIMEのON/OFFを設定できるようにする
(global-set-key [henkan]
                (lambda ()
                  (interactive)
                  (when (null current-input-method) (toggle-input-method))))
(global-set-key [muhenkan]
                (lambda ()
                  (interactive)
                  (inactivate-input-method)))
(defadvice mozc-handle-event (around intercept-keys (event))
  (if (member event (list 'zenkaku-hankaku 'muhenkan))
      (progn
	  (mozc-clean-up-session)
	  (toggle-input-method))
      (progn
      ad-do-it)))
(ad-activate 'mozc-handle-event)

;; IME ON/OFF時にカーソル色を変更
(add-hook 'input-method-activate-hook (lambda () (set-cursor-color "orange")))
(add-hook 'input-method-inactivate-hook (lambda () (set-cursor-color "black")))

mozcの変換候補表示の設定

emacs-mozcのデフォルトの設定では変換候補表示時の入力ラグが大きいので,mozc-popupを使うように設定します。

mozc-popupのインストール

まずEmacsで M-x を押して package-install と入力します。Install package: と表示されるので mozc-popup と入力します。

mozc-popupの設定

次に ~/.emacs.d/init.el に以下の設定を記述します。

;; 変換候補の表示にpopupを使用する
(require 'mozc-popup)
(setq mozc-candidate-style 'popup)

シェルフに登録

シェルフにEmacsを登録します。

emacs & コマンドを実行してEmacsを起動し,シェルフに固定します。

シェルフに固定

全画面表示させるための設定

2020/09/01現在,chromebookのlinuxのEmacsは起動時にウィンドウ位置を指定できないようです。 default-frame-alisttopleft を指定しても, emacs コマンドの起動オプション -g を指定しても,表示位置には反映されません。 起動時のウィンドウサイズに応じて画面中央に表示されるように,勝手に位置調整されてしまいます。

このままでは使いにくいので,ここでは全画面にEmacsが表示されるように設定します。

.local/share/applications/emacs.desktop というファイルを作成して以下の内容を記述します。 解像度によっては全画面より小さく表示されるので,その場合は Exec=/usr/bin/emacs -g 200x50200x50 の数字を大きくしてください。

[Desktop Entry]
Name=Emacs
GenericName=Emacs
Exec=/usr/bin/emacs -g 200x50
Icon=emacs24
Type=Application
Terminal=false

emacs.desktop ファイルを保存したら,以下のコマンドを実行します。

update-desktop-database

Emacsを終了してシェルフのボタンから起動し直すとEmacsが全画面サイズで表示されます。

全画面サイズ表示

mozcの設定

日本語入力システムであるmozcそのものの設定をします。

以下のコマンドを実行してmozcツールをインストールします。

sudo apt-get install mozc-utils-gui

以下のコマンドで設定ツールを起動します。

/usr/lib/mozc/mozc_tool --mode=config_dialog &

mozc設定ツール

mozcでEmacsキーバインドを使えるように設定

https://github.com/proshunsuke/mozc-emacskeymap-emacs.txt をダウンロードします。

以下のコマンドで設定ツールを起動します。

/usr/lib/mozc/mozc_tool --mode=config_dialog &

Keymap styleCustom keymap にして,Customize... ボタンを押下します。

mozc設定ツール

表示されたダイアログの左下にある Edit > Import from file... でダウンロードした keymap-emacs.txt を選択します。

mozc設定のインポート

以上

最終更新 2020-09-05